釈迦像、修復終える
- 2012/3/23
- 尾道のニュース
御調町平、中原、岩根、大町の4振興区で所有している市重要文化財「木造釈迦如来坐像」の保存修理事業が終わり23日午前、平の福成寺境内にある釈迦堂に帰ってきました。如来坐像は室町時代初期に作られたとされ1721年に修理されたことが分かっています。高さは87cmで釈迦如来坐像としては大型で古くから地域の信仰の対象として大切にされてきました。しかし劣化と虫食いが激しく、本体の下半分と蓮華、台座では部材に穴があき、塗膜が剥がれ落ちるなど修理が必要な状態になっていました。地域の宝を守ろうと振興区住民が保存修復委員会を2010年10月に立ち上げ、費用のための浄財を集めました。事業費は376万円でこの半分188万円を地元が、半分を市が補助、昨年5月に搬出し修理を進めていました。修復された釈迦如来坐像は来月29日に開かれる釈迦堂花まつりで地域にお披露目されます。