JA職員、詐欺被害を防ぐ

現金書留で現金を郵送しようとした高齢の女性に対し、機転をきかせた対応により詐欺の被害を未然に防いだとして、JA尾道市吉和支店の渉外担当の花本貴司さん(45)が5日、井口清尾道警察署長から感謝状を受け取りました。先月18日、花本さんが尾道市吉和町の70代女性から花本さんに業者への送金で現金100万円を出金したいと依頼を受けて女性宅を訪問。現金書留の送金を不審に思い、その場で、携帯端末を使って業者を検索。警察庁が公表する被害関係住所データと一致していることを確認し女性に送金を留まらせました。花本さんは一旦支店に戻り警察へ通報。警察署員とともに女性宅へ同行したところに、犯人と思われる人物から電話が入り警察署員が対応して被害を未然に防いだ。同警察署は送付先が全国で被害を出している詐欺に関係するものと断定しました。花本さんは「未然に防ぐことができてよかった。今後も利用者が被害に遭わないよう日頃から確認を徹底したい」と話していました。尾道警察署管内では振り込め詐欺等の特殊詐欺被害が増えており。昨年は19件の発生で被害総額は1億5千万円を超え県内でワースト2になります。いずれも高齢者を狙ったものが多く、手口は巧妙化しているということです。井口署長は「未然の防止に感謝している。今回の件も氷山の一角だと思うので、これからも水際で阻止してもらえるよう金融機関と連携していきたい。」と話しています。(情報と写真提供:JA尾道市)

写真説明:井口署長から感謝状を受け取る吉和支店の花本さん

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