尾道市 水産振興ビジョンを中間見直し
- 2014/7/29
- 尾道のニュース
尾道市は、平成21年度から30年度までの尾道市の水産業の方向性を定めた尾道市水産振興ビジョンの中間見直しを行い、後期の水産振興ビジョンをまとめました。市民への新鮮でおいしい水産物の安定供給と尾道の魚食文化の継承発展、地産地消の実現を目指し、水産業の現状と課題、対策をまとめています。
尾道市の漁業従事者は20年前より急速に減少。現在は1141人です。このうち60代以上が占める割合は77パーセントと高齢化が加速。40代以下の漁業者はわずか7.8%と後継者の確保・育成が喫緊の課題となっています。漁獲量も平成元年の3263トンから平成24年809トンと激減。主に平成元年から5年にかけての貝類の減少が著しく、その他、海藻、イカ・タコ類、甲殻類、魚類も漸減しています。
これらの課題に対応して、漁業者の収益を向上させるための直売システムの発展やアコウなど高級魚のブランド化を推進。10種の魚介類を重点種として指定し、稚魚稚貝の放流や資源管理で安定供給を目指すなど施策を掲げています。