高校生四季展審査発表
- 2015/11/28
- 尾道のニュース
8回目を迎えた、平面絵画作品の全国公募展「高校生絵のまち尾道四季展」の審査結果が11月28日午後発表され、尾道賞10点、秀作10点、入選130点が決まりました。審査は尾道市立大学美術学科の稲田全示教授(デザイン)、小野田尚之教授(日本画)、塩川高敏教授(油画)、矢野哲也教授(油画)、吉原慎介教授(日本画)の5人が行い、千光寺公園内のかおり館で午後4時から発表がありました。審査委員長の稲田全示教授は「作品が多様多岐にわたり自由度が増し、レベルアップしてきている。尾道らしい情感を出そうそして色使いやタッチ、技法を駆使した作品が揃っている」と講評。「この公募展に参加してくれている高校生が将来、豊かな情操のある日本をつくっていくと思っている」と語りました。また他の審査員も「ちぎり絵など今までにない作品があり感心した」「長時間観ていても見ごたえのある作品が増えている」などと評価。一方、危惧することとして「常連校がきまってきているので新しい学校にも参加してもらいたい」「教員の指導からか、モチーフや画風、額などが同じような作品が並ぶことがある。もっと個性を重視した指導をしてほしい」などの意見がありました。また、僅差の中で上位に選ばれる作品のポイントとしては「作品の隅々まで充実度がある」「作者の思いが伝わってくる」「視点のおもしろさや表現の独自性」といった意見があり次回の出品作品へ期待していました。入賞入選作品は、12月23日から1月17日まで商店街の尾道市立大学サテライトスタジオとギャラリー都それに工房おのみち帆布「space帆」、そして久保3丁目の尾道市立大学美術館に展示されます。尾道賞の受賞者にはフランス研修旅行の副賞がありますが、パリで発生した同時多発テロの影響で今回は実施するか協議中ということです。尾道市内からの上位入賞は、尾道東高校2年の半田有美香さんの作品「年月を重ねた路地」が秀作に選ばれています。
◆尾道賞受賞作品(敬称略)
「夕暮れの町」 福井智恵美(高松工芸高校2年)
「ロープウェイで行こう」 中村桃子(岩国高校1年)
「西日」 新井駿希(前橋東高校2年)
「聖美、ロープウェイにのる」 田中聖美(岩国高校1年)
「彩下道(さかみち)」 山城実優(総合技術高校3年)
「朝の出迎え」 松浦彩夏(柳井高校1年)
「緑の石段」 宮宇地梨奈(西条高校3年)
「午後」 土井亜子(基町高校1年)
「階段」 浜重伶奈(岩国高校2年)