第15回絵のまち尾道四季展授賞式
- 2013/2/23
- 尾道のニュース
尾道の風景や風俗、祭り、行事などを題材にした絵画作品を全国公募する、第15回絵のまち尾道四季展の表彰式が23日午前10時から、尾道市立美術館で行われ、最高賞の尾道賞グランプリを受賞した鈴木奈緒さんをはじめ入賞者18名が出席しました。今回は、全国38都道府県から1047点の作品がよせられ、市立美術館に入賞・秀作など92点が、本通り商店街の店頭と絵のまち館、ギャラリー都、しまなみ交流館、市民センターむかいしまに入選作品427点が3月10日まで展示されています。挨拶に立った平谷祐宏市長は、受賞者を祝福し「2年1度の開催で15回ということは30年の節目、これまでに数多くの尾道を題材にした作品を描いていただいた。」と審査委員や関係者らに礼を述べました。また「今回を芸術文化の街づくりの新たなスタートとしたい。町歩きをしながら尾道を描いた新しい作品を楽しんでもらいたい」と語りました。グランプリを受賞した鈴木さんは受賞について「入選も出来ないだろうと思っていたので、今でも驚いている。家族や友人や先生など多くの方に支えられているということを実感するいい機会になった。」と語り「これからまだまだたくさん絵を描いていきたい」と決意を述べました。鈴木さんは、静岡県出身で、現在は広島市立大学大学院芸術研究科の絵画専攻1年。公募展などの出品経験はあるものの今回が初の受賞。何度か訪れたことがある尾道を題材にした公募展があると知り、友人達と出品したということです。作品のモチーフとして選んだのは、印象的だったロープウェイから見る尾道の景色。ロープウェイが登っていくについてれ景色が開けてくる様子に物語性を感じ、物語の始まりという思いをタイトルの「opening」に込めた。今後は、広島市内で個展を計画しています。一方、浄土寺山から見たしまなみの風景を描き、尾道市内から唯一の入賞となった因島田熊町の岡野吉裕さんは「地元の人の受賞が少ないことは寂しいが、その中で選ばれたとことは嬉しい。これからは自分の独特の絵を描きたい」と今後の目標を語りました。