尾道港に瀬戸内デザインのテーブル
- 2012/11/2
- 尾道のニュース
離島・百島をPRしようと、玄関口である尾道ポートターミナル(尾道港)の待合所ロビーに瀬戸内海をイメージしたデザインパレットテーブル「旗正丸」が2日(金) 午前、設置されました。
これは、百島町在住の旗手ミチ子さんより受けた寄付金を活用し、現代美術作家の柳幸典氏が制作。陸や島の部分を消し、海のかたちを天板にデザイン。しまなみ海道を中心に宮島から鞆の浦までを表しています。
パレットテーブルは、百島島内の救急患者を自家用船舶「旗正丸」で本土に搬送する業務を36年続け、昨年、台風12号の被害で亡くなったミチ子さんのご主人、旗手正守さん(享年90歳)の船にちなみ、同じく「旗正丸」と名付けられています。
現在、百島はメガソーラーなど環境やART BASE百島など芸術分野でまちづくり活動が活発に行われており、多くの観光客やサイクリストが訪れる尾道港で、百島をアピールすることがねらいです。
デザインパレットテーブル、しまなみ海道部分
デザインパレットテーブル、ベンチをプロデュースした現代アートデザイナーの柳幸典氏。
4日(日)スタートする旧中学校校舎を再活用した私設アートセンター ART BASE百島を手がけている。
広島市立大学 芸術学部准教授。ヴェネチア・ビエンナーレのアペルト部門で日本人で初めての受賞。2000年まではニューヨークを拠点に活動、1992年の現在の直島ベネッセハウスの開館第一回目の個展を開催したことが契機で、1995年より犬島アートプロジェクトを着想し、現在の犬島アートプロジェクト「精錬所」を完成。ニューヨーク近代美術館やイギリスのテート・モダンなど多くの美術館に作品が収蔵されている。
また、同日、サイクリングロードの起点・終点であるサイクリングポートPRのため、自転車をモチーフとしたアート作品の展示が始まりました。
制作したのはアーティスト・牛嶋均さん、作品は「人力球」です。(展示は30日(金)まで。)