大浜埼信号所が県の重文に
- 2011/4/11
- 尾道のニュース
因島大浜町の旧大浜埼通航潮流信号所が広島県の重要文化財に指定されました。8日に開かれた県教育委員会定例会で決まったもので、国内で唯一現存する木造の信号所で保存状態もよく、明治に建てられた近代建築として高く評価されています。信号所は、水路が狭く屈折し潮流が早い布刈瀬戸を航行する船舶のために明治43年に設置され、昼間は建物の上にある三つの塔からそれぞれ○、△、□の印を出し、夜は塔の上から出る光で船舶交通状況を船に伝達。また潮の流れを伝達する潮流信号所の管理も行っていました。役目を終えた現在では大浜埼灯台記念館として整備・活用されています。まっ白に塗られた建物は、まわりの青い海とマッチし独特の景観をつくりだし、春は桜の名所のとしても知られています。
(写真、左奥の建物が旧大浜埼通航潮流信号所)